こんにちは。占い師の北川サンゴです。

お笑い芸人の有吉弘行さんが占い師を批判したというネットニュースが流れて占い界隈がざわついていますね。

私は特に気にしてないのですが、あまりにもざわざわしてるので少し見解を書いておこうと思います。

まず、有吉さんは占い師が予知や予言を根拠に依頼者を脅すことを批判しており、カウンセリング効果やいやし効果については認めているという事実があります。

以下、有吉さんの発言の引用です。

心の平穏を得るため、カウンセリングの役割として必要ないとは言わない

インチキで人の恐怖心煽って金とる詐欺師みたいなことはするな

これは至極理性的でまっとうな発言であって、これに異を唱える占い師はいないでしょう。

つまり有吉さんは「占いをやってもいいけど、違法なことをして人々を苦しめたりしなさんなよ」という当たり前のことを言っているだけなのですね。

「インチキで人の恐怖心煽って金とる」というのは消費者契約法によって明確に禁じられている悪徳商法です。

消費者契約法第4条

3 消費者は、事業者が消費者契約の締結について勧誘をするに際し、当該消費者に対して次に掲げる行為をしたことにより困惑し、それによって当該消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示をしたときは、これを取り消すことができる。

六 当該消費者に対し、霊感その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による知見として、そのままでは当該消費者に重大な不利益を与える事態が生ずる旨を示してその不安をあおり、当該消費者契約を締結することにより確実にその重大な不利益を回避することができる旨を告げること。

つまりこれは「先祖の祟りで地獄に落ちるぞ。このツボを買えば助かる」などとやってはいけないという意味ですね。

これは霊感とかスピ系だけが対象だと勘違いしてる先生がいらっしゃいますが、「合理的に実証することが困難な特別な能力」が対象なので、スピだけに限らず四柱推命だろうがタロットだろうが占いなら全部対象です。「合理的に実証することが困難」とは科学で実証できないという意味です。

つまり「運気」とか「運勢」とか「祟り」とかそういう科学的に観測できないもので不安を煽り高額な物品(ツボとか石とか)を買わせてはいけないのです。

なぜならこれはお客さんの自由意志を奪っているからですね。

「このツボを買わないと運気がどん底に落ちて会社をクビになるぞ」などと言われたらお客さんは恐怖心によって「買わない」という選択肢が無くなってしまいますよね。

そのツボが何百万円の値段だろうがローンを組んで買うしかないわけですよ。会社をクビになりたくないから。

つまり「買わないと言う選択肢」をお客さんから奪っているわけです。ここに違法性があるわけですね。

一方で、この法律は占いやスピリチュアルな物販を全面的に禁止しているわけではないということにも注意が必要です。

同じツボを売ってる占い師さんでもネットショップなどにツボの写真を並べて「魔除けのツボ」などと称して常識的な値段で売ってるだけなら別に何の問題もないわけです。

それは単なる雑貨屋さん、占いショップにすぎないわけですから。

占いショップと悪徳商法の違いは「お客さんを脅しているか」「買わない選択肢を奪っているか」がポイントになるわけです。

有吉さんに話を戻しますが、有吉さんが言ってるのは「占いが必要ないとは言わないけど、インチキ臭いよね」というような意味ですよね。

これは世間の大多数の人が占いに抱いているイメージだと思います。

よくよく考えてみると占いの必要性を全て否定してくる人ってあんまりいないです。

占いに否定的な人でも「好きな人は好きだよね」とか「救われる人もいるよね」とか言ってくる人が大半です。

日本国憲法では思想信条の自由が認められており、占いをやったり信じたりするのも個人の自由ですから、そういう分別をわきまえた批判をしてくる方が大半ですね。

一方で、そういう個人の自由を一切認めないというようなファシズム的な批判をされているカルチャーもあります。

例えば

  • テレビゲーム→WHOがゲーム依存症を定義、香川県が条例でゲームを規制、暴力を助長するかのように偏向的に報道される
  • オタク向けアニメ→犯罪者が好むかのように偏向的に報道される、表現に異議を唱えられ反対運動をされる
  • 喫煙→法律で室内での喫煙が禁止される、至るところで灰皿が撤去される、高額なたばこ税を課される、愛好家を採用しない会社が出現
  • アダルト系コンテンツ→法で禁止されている、コンビニから撤去される
  • 水商売・風俗→新型コロナウイルス関連の支援が受けられない
  • ギャンブル→法で禁止されている
  • 投資商品→レバレッジなどを法で厳しく制限されている

これらに比べれば占いに対する偏見や弾圧はまだ抑制的なように思えます。

少なくとも反対運動が起こったり、法で禁止されたり、占い税を課されたりなどはしてないからです。

そう考えると占い師はかなり恵まれてるのかなぁと思ったりします。

占い師が称賛されるような世の中はあまり良くない世の中だと思いますが、それでもファシズム的な弾圧が起こらないように業界の健全化に努めていかないといけないですね。