こんにちは。占い師の北川サンゴです。

世の中の占い師や学者さんを眺めていると「西洋占星術は天動説を元にしてるから間違いだ」みたいなことを言う人がいるんですが、この考えが北川にはよくわからないのですね。

北川も西洋占星術を使いますが、今までの人生で天動説が正しいなどと思ったことは1度もありません。

もっとも北川は西洋占星術のユーザーであって研究者や専門家ではありませんので、もっと深遠な占星術の哲学思想の中に天動説の要素があるのかもしれませんが、少なくとも日々占う作業において「天が動いている」と言う要素を感じることはありません。

西洋占星術とは天体、サイン、ハウス、アスペクトから運勢を占う術です。

それぞれが何を表すかというと、まず天体とは惑星のことですよね。自分を中心としてみたときの惑星の方向のことです。

そしてサインというのは天球上の黄道を12等分してそれぞれに星座のシンボルを当てはめたもの。

ハウスというのも天球上を12等分したものですが、サインが春分点を起点として角度で12等分しているのに対して、ハウスは地上における東の地平線(アセンダント)を起点として黄道を太陽が通る時間で12分割している。

最後にアスペクトとは自分を中心としてみたときの天体同士の角度のことです。

で、この4つの要素が天動説と地動説で何か変わるかっていうと何も変わらないんですよね。

ハウスとかサインはそもそも人間が勝手に考えた概念であるので天体の物理的な動きとは関係ないし、天体の配置とアスペクトはあくまでも自分を中心として見たときに見える方角の話であって、天体と自分の相対的な位置関係なわけですから天が動こうが地が動こうが同じなはずなんです。

なぜこのような誤解が生じたかっていうとホロスコープが天動説の図に似てるからかなと思う。

これが天動説。

これが2020年8月18日午前5時24分の東京都のホロスコープ。

確かに似てると言えば似てますね。でもこれは全然違うものを描いた図です。

天動説の図は地球が中心ですが、ホロスコープの中心は地球じゃないんですよ。

ホロスコープの中心は地球上のある一点の場所なんです。まあ自分がいる場所と思ってもいいです。

「その場所から見てどの方向に天体があるか」という図なんですね。

なので同じ時刻のホロスコープでも中心をどの緯度と経度に置くかによってまるで変わってきます。

これは上と同じ時刻のニューヨークのホロスコープです。全然位置が違いますね。

このようにホロスコープとは相対性に基づく概念であって「宇宙の中心はどこか」なんていう絶対的な話ではないはずなんです。

確かに西洋占星術の始祖はプトレマイオス先生ですから、当初は天動説の思想を元にしていたかもしれません。

しかし占星術に限らず占いというのは時代に応じてアップデートしていくものです。

例えばプトレマイオス先生の時代には海王星や冥王星は発見されてませんでしたが、現代の西洋占星術には普通に含まれています。

同様に現代の西洋占星術は地動説にアップデートされてると考えるべきでしょう。

そして天動説を元にしたホロスコープと地動説を元にしたホロスコープで何か変わるかというと何も変わらないという結論になります。

太陽を中心としたホロスコープを提唱している「ジオセントリック占星術」なるものもあるようですが、こじらせすぎでしょ(笑

太陽を中心としたら同じ時刻のホロスコープはみんな同じ配置になるので、人類はみんな同じ運勢ということになりますが、そんなことありえないでしょう。

最もどうせ占い自体が非科学的なものですから、身も蓋もないことを言ってしまえば天動説だろうが神様だろうが天使だろうがハイヤーセルフだろうが何を基礎にしてもいいとは思うんですが、ジオセントリック占星術は占い的に見ておかしいと思います。